生物季節観測

そこではない!?アジサイには真の花がある

こんにちは!気象予報士の住友です。

気象庁が季節の歩みを観測する「生物季節観測」には様々な動植物を観測しています。

今回は、アジサイについて紹介します。

 

アジサイは梅雨を代表する花?

 

アジサイは、生物季節観測が始まった1953年から観測されています。

現在は「共通種目」として全国の気象台で観測されていますが、当初はそうでもありませんでした。

広く観察されるようになったのは、1983年からで、

それまで全く観測していなかった北海道でも観測が始まります。

 

平年では、沖縄で5月末に開花しアジサイ前線がスタート!

その後、6月中に東北南部から北陸までアジサイが咲きだします。

東北北部で7月上旬から中旬、北海道は7月中旬から8月上旬にかけて開花します。

 

アジサイは、「6月」や「梅雨」のイラストなどによく用いられ梅雨のイメージの強い花ですが、

いち北海道民としては、初夏が終わり夏を告げるイメージの花です。

 

例えば、卒業式や入学式にサクラのイラストがよく描かれますが、

北海道ではサクラは待ったく咲いておらず、雪が降ることもあるので、

北海道と季節のずれに違和感をもつ感覚が、アジサイにもあります。

・・・そもそも北海道には梅雨がないとも言われていますし、アジサイの印象が違って当然かも知れません。

 

アジサイの花びらはそこじゃない!

アジサイの開花基準は、真花が2~3輪咲いたら開花とされています。

真花?

私もこの仕事に就いて初めて知ったことなのですが、

普段きれいだなと思っている眺めているアジサイの花びららしきところは

実はアジサイのガクなんです。

上記の写真のアジサイは、まだ真花が開花していません。

 

上記の写真には、花びらのようなガクの中心にポヤポヤしている部分があると思います。

これがアジサイの真花です。

ここが2~3輪咲いて初めてアジサイ開花として観測されます。

 

アジサイは水の器

アジサイは、英語で「Hydrangea(ハイドランジア)」と言います。

学名にもHydrangeaが使われているので、ラテン語由来かと推測されます。

(学生時代に学んだ系統学の分類や学名の付け方を思い出しています)

 

さて、このHydrangeaには水の器という意味があります。

アジサイは葉から水分が発散する蒸散が多く、毎日の水やりが欠かせない植物のため、名は体を表しています。

 

本州の梅雨の時期にぴったりのイメージの花でもありますが、梅雨末期の大雨は災害に注意です。

雨の降り方には十分注意してお過ごし下さい。

 

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